ソーシャルメディアとシェアリングエコノミーに注力し、社会課題の解決を目指すスタートアップスタジオ:株式会社ガイアックスで新規事業を担当している掛さん。
主催者の三田と掛さんとは一時期、一緒に仕事をしていたことがあり、その時に紹介されたことがきっかけで参加したのこと。
掛さんは、初対面の人に描いた4コマを見せることがとても恥ずかしく、はじめはとても緊張していたといいます。それが、終わった後にはその緊張は反転し、お祭りのように楽しい時間に変わったと感想をくれました。
どうしてそんなに参加する前と後で変わったのか?そして、仕事仲間として仕事にはどのような影響があったのか?詳しくお話を伺いました。
-いきなりだけど4コマワークショップの感想を、4コマで書いてもらっても良いかな??
感想も4コマで書くのですね。
-それでは感想を聞かせてください
たしか初参加の方が半分ぐらいだったと思うんですけど、皆さんぼくと同じでそんなに絵が上手いわけでも、普段から描いているわけではない人たちが参加してたかと思います。
正直、すごく緊張していました。おそらく周りの人も緊張していたのではないでしょうか。なんで緊張していたかと言うと、絵を描くのは苦手という意識があるので、「恥ずかしいことを初対面の人たちに見せる」ことに対して抵抗があったからだと思います。
ただ三田さんが書いた4コマを見せてくれて、失礼ですけど、その絵が決して上手くなかったのですごく安心しました。主催者なのにこんなに絵が下手なんだ!こんな絵でいいんだ!って正直安心したんです。
-正直、言われていて辛いけど、それは良かった苦笑。さすがに20回以上開催しているから少しづつは上手くなっているはずなんだけど、下手なままのが良さそうだね。。。
三田さんは下手なままのがいいですよ。
三田さんが上手な絵を書いていたら、緊張しっぱなしでスタートしちゃうじゃないですか。是非、下手でいてください。
-3コマ目を見ると描いた後でもやっぱり恥ずかしかったんだね
そうですね。だけどオチの4コマ目に描いたとおり、書き終わった後、みんなで回しながら読んで、その後にそれぞれが発表して感想を言い合ったじゃないですか。
感想を言い合うことで、恥ずかしさというものが反転しちゃって、一気にお祭り感が現れたんですよ。言葉が適切じゃないかもしれないですけど、裸で踊り始めるようなそんな感じでした。
またお互いでフィードバックをすることが、次の描くモチベーションになっていました。きっと自分で書いて持って帰るだけの会だったら反転もしなければそこまで面白くなかったと思います。
-反転というのは面白いキーワードだね。恥ずかしかったのを、乗り越えたからなんだろうね。
はい、そうですね。
恥ずかしさを乗り越えないと変なテンションになれないと思うんですよ。もちろん三田さんが雰囲気も含めて敷居を下げてくれているのは分かっているんですけど、やっぱり恥ずかしい部分は皆さんあるんじゃないかなと思います。
改めて振り返っても、「反転による気持ちの変化」。それが何事にも代え難い体験でした。
-ちなみに絵を描くのは初めてだったんだっけ?
絵は描くことがありますけど、4コマははじめてでした。みんなで感想を言い合うというのも初めてでした。
-ちなみに仕事と結びつけて良かったところはあるかな?
2つキーワードがあります。
1つはフロー状態です。フロー※1を体験できる。
フロー状態になれるかどうかって、仕事でものすごく大事じゃないですか。そのようなときってすごく仕事がはかどるんですとね。まさにその状態を体験できるということですかね
もう一つは、リーンスタートアップで言われるトライ&エラーを高速で繰り返す。
確か4テーマくらい描いて発表したじゃないですか。毎回、すごく頭を使いました。
しかも時間制限によるプレッシャーもかかっていて。。。
ただそのような集中した状態で高速でトライ&エラーを繰り返すからこそ、途中でコツを掴めるという貴重な体験ができて、この2つの体験は、すごく仕事にもつながるのではないかなと思いました。
※1.フローとは・・・人間がそのときしていることに、完全に浸り、精力的に集中している感覚に特徴づけられ、完全にのめり込んでいて、その過程が活発さにおいて成功しているような活動における、精神的な状態をいう。ゾーン、ピークエクスペリエンス、無我の境地、忘我状態とも呼ばれる。心理学者のミハイ・チクセントミハイによって提唱され、その概念は、あらゆる分野に渡って広く論及されている。
-まさにベンチャー・スタートアップで求められるポイントだね。フロー状態を体験して、トライ&エラー中でコツを掴める
そうですね。中々、普段体験できることではないですからね。
-フロー状態は、マインドフルネスの概念に近い感じ?
うーん、マインドフルネスのイメージって禅に近いと言うか、何もしない、何も考えないという印象があるんですね。4コマだと状態としては近いのかもしれないですけど、一つのお題に対してひたすら考えていることと、形にすることまで含む点では違うかもしれないです。
-内面を振り返るのは一緒だけど、創作によるアウトプットがあるのが大きく異なるからね。
仕事というキーワードが出たので逆に提案なんですけど、例えば、マーケティング担当社限定の会とかあったらすごく面白いと思いました。お題で「最近買っちゃった変なもの」とかそういった内容で聞けたら面白い話・視点を聞けそうで、仕事にも繋がると思います。あればすごく参加したいですね。
-たしかに専門家が集まった会は面白そうだね。一方で、今みたく普段仕事では会わないような全く異なる人たちだから面白いこともあるから、例えば、異なる企業同士によるシェア研修でやるのも面白いと思っているんだよ。
それすごく面白そうですね!シェア研修で取り入れてほしい。
参加者同士でこんなに盛り上がれる時間はホント貴重だと思いますので、もっと企業向けに広めて欲しいです。
-最後に聞かせて欲しいんだけど、参加することに迷っている人がいたらどのように声をかけてくるかな?
僕もそうですけど、今どきの人って「何を得れるか」が分からないとお金を払ってまで参加しようと思わないと思うんですよね、ですのでさっきお話しした通りフロー状態・フローを体験できる時間なんだよということを伝えるかなと思いますね
-やっぱりフロー体験を推ししてくれるんだね。言われて怪しい感じはしないかな?
そう思う人もいるかも知れないですけど、何だかんだ求めていることだと思いますよ。だってこんな体験できる会は他にないですもん。
-他にはある?
自分の可能性に自信を持てる時間ですかね。
たしかコマ割りを構想してから書き上げるまでわずか12分。無理だと思っていたけど描けちゃう。つまり自分ではできないと思っていたことができるようになる。
自分にはこんな力があるのか!?っていうものが見つかって、それが形として表に出てくる。そんなそのことを伝えると思います。
-貴重な意見ありがとう。是非また遊びにきてください。
聞き手:4コマワークショップ主催者 三田
インタビュー日:2019年4月