拘りを捨て、インスピレーションを得る読書会

本のみかた 16回レポート
第16回の今回は半年ぶりに会場を変えて紀伊國屋書店 新宿本店で開催。

本日の配布資料からサブタイトルに「インスピレーションを得る旅」という一文を追加していた。
実のところ旅帰りの気分で何気なく追加したのだが、まさにそのとおりだったと納得する会となった。

今回、「嫌いな作家」「嫌いなジャンル」の本をあえて購入しましたという方がいらっしゃって、とても示唆のあることだと思った。

一般的に、何かしらの「対象」を一度嫌いだと思うと、その後もずっと「対象」を排除する行動をとってはいないでしょうか。
例えば、テレビでもなんでも「対象」が目に入れば番組を変えたり、無視するという行動を取るかもしれないし、「対象」がなにかしらの発言をした際には、内容をあまり考えず最初から「嫌い」「間違っている」と決めつけて接していたりなど。

けど今回、購入された方は、嫌いだけど手に取ってみようとさせる何かしらのインスピレーションがあったのでしょう。
(対象を排除しない柔軟な思考が元々あったとも思われます。)

その方曰く「手に取ってみると、当時好きだった番組の構成作家をしていたりという情報が目に入ってきて、途端にその人への見方が変わり、嫌いという感情はもちろんあるけど面白い本なのかもしれないと思って購入しました。」とのこと。

とても大事なことではないだろうか。

私は、普段から俯瞰して物事を考えるように心がけていて、それは、例えば「嫌い」という感情だけで完全に対象を排除してしまうことは、自らの将来の可能性を制限してしまうかもしれないと考えているからである。
同じようなこととして、物事を「0か1か」、「白か黒か」で考える方をそれなりに見るけど、これはとても不自由な生き方だと個人的には思っている。

読書しない読書会の中で、よく「拘りからは離れたほうがよい」とお話させて頂いているのも同じ理由で、私自身、これまで「拘り」は大事と教わってきたけど、今では「拘り」はできる限りもたないほうが(ニュアンス的には離れたほうが)、自由で、仕事でもなんでも取り組んでいることにプラスになると考えている。是非、普段から「拘りを捨て、インスピレーションを得る」活動を続けてもらいたい。

今日も素敵な8名の方に参加して頂くことができた。毎回思うけど8名の「本の見方」が、いつも私の無意識の「拘り」を開放してくれる。
それがとても深い学び・気づきとなっているのは間違いない。

ただこれまで月に一回の開催ペースがベストだと思っていたけど、もしかしたらこれも勝手な「拘り」かも知れないとも思った。
次回以降は間隔を狭めた開催や逆に間隔を空けてみての開催など自由な発想でいなくては!

そんな決意新たに17回目以降の来年も楽しみながら取り組んでいきたい。
皆様のご参加お待ちしています。

第16回参加者からのご意見・ご感想

参加者の交流が意外と楽しかったです!
強制的に馴染みのないフロアにいさせられるのが、自分一人では作りにくい環境なので、いいなと思いました

本日はありがとうございました。 本を買う機会があまりなかったので、刺激になりました。 また、何より初めての方々と色々な情報交換ができたり、固定の付き合いばかりでしたので、とても楽しむことができました!

一番良いなと感じた点としては、 本を通じて自分の興味を広がることができたこと、且つ自分の考えをアウトプットし、その考えなどを周りの方々から意見を頂いたり賛同してくれることがとても嬉しく感じました!

気づいたこと
●本イベントでは、頭の中を『真っ白』にして、 本棚から目に飛び込んできた情報と対話するように1時間を過ごしていることに気づきました。 滞在するエリアをくじ引きで決める効能、でしょうか。

特に印象に残ったこと
●私も含めてみなさんが選んだ本は、ユニークな表紙、気になるタイトル、カラー写真満載の本文、など ビジュアル面での訴求点があるものが多いようです。 もしかしたら、右脳の活動度が高くなっているのかもしれませんね。

「読書しない読書会」の参加を迷われている方へのメッセージ
●事前に本を読まないという敷居の低さと、初対面でもすぐに和気あいあいとお話できる雰囲気が魅力です。 美味しいランチやドリンクを楽しみつつ、本にまつわる素敵な会話を楽しめる、初参加でも安心なイベントです。